「コーディネート」と「スタイリング」似通った2つの言葉の違いとは?


衣服の着こなしにおいて「コーディネート」と「スタイリング」という言葉が使われる場面があります。この二つはとても似通った場面で使われることが多く、パッとその違いを説明することが出来るという人はあまり多くありません。

コーディネートとは?

「リンクコーデ」「双子コーデ」などの場面では「コーデ」と略されたりすることが多いコーディネートですが、「このTシャツとスカートを組み合わせる」、「このワンピースにこのバッグを持つ」といった具合に「組み合わせ」「調和」などの意味合いをもった単語となっています。つまり狭義で言えば、自らは着ていない状態(動きの無い状態)の服について組み合わせを考えるというだけでもコーディネートではあります。

スタイリングとは?

一方、スタイリングはどのような意味があるでしょうか。コーディネートされた服を人が着て、着こなして初めて「スタイリング」となります。
服や靴、バッグや装飾品だけではなく、その人の生き方までも現れるのがスタイリング。髪型からメイク、表情、歩き方などまですべてを含めたものがスタイリングです。

雑誌テレビなどに出演するタレントやモデルなどの場合、出演するメディアごとに服装やメイクなどをある程度変える必要があるため、スタイリストやメイクアップ、ヘアメイクなどにスタイリングを依頼します。

スタイリストやヘアメイクは最新のトレンドに対して敏感な感受性を持ち、それを取り入れながら、スタイリングの対象となる人の役柄、立ち位置、見え方までを意識し、その人がどのように映るかを考えてコーディネートを行うこととなります。

「ただ服の組み合わせを考える」以上の仕事をしてこそ、初めてプロのスタイリストと呼ぶことができるのです。

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